WISC検査を受けたきっかけ|「この子、ギフテッドじゃない?」と言われた日

WISC・知能検査

子どもを見ていると、「すごいと思う部分がある一方で、うまくいかないことも多い」「できることとできないことの差が大きい」「どう関わればいいのか分からなくなる」そんなふうに感じることがあります。

当時の私は、その理由が分からないまま、戸惑いながら関わっていました。そんな中で、ある日かけられた一言がきっかけで、子どもの見え方を考え直すことになります。

この記事でわかること

・WISC検査を受けることになったきっかけ
・「ギフテッド」「2E」という言葉を知った流れ
・特性を理解したいと思うようになった背景

きっかけは一言だった

「この子、ギフテッドじゃない?」

ある日、出先でそう声をかけられました。それまで聞いたことのない言葉でしたが、なぜかその一言が、心に残りました。

その日、私たちは壁に素材を塗る大人向けの講座に参加していました。子どもたちも一緒に参加していたのですが、途中で少し騒いでしまう場面もあり、周りに気を遣うこともありました。そんな中で息子は、講師の説明を聞きながら塗り方や厚みを理解し、自分から質問をしていました。その様子が周りの方には印象的だったようでした。

私自身は「騒いでしまって申し訳ない」という気持ちでいっぱいだったので、その言葉は少し意外でもあり、でもどこか引っかかるものがありました。家に帰ってから「ギフテッド」という言葉を調べ始めたのは、その夜のことでした。

初めて知った「2E」という言葉

家に帰ってから「ギフテッド」という言葉を調べました。そこで知ったのが「2E(トゥーイー)」という概念でした。これは、高い能力と発達特性や学習上の困りごとが併存する状態を指す言葉です。

「できることとできないことの差が大きい」という状態に、名前があったのだということを、そのとき初めて知りました。

これまでの違和感がつながった

調べていく中で、これまでの出来事が思い浮かびました。止まらないほど話し続ける、興味のあることへの強い集中、ゲームの戦術を考える思考、音への敏感さ、妹への執着や衝突。

それまでバラバラだった出来事が、少しずつつながっていくような感覚がありました。「困ったこと」として切り分けていた出来事が、ひとつの流れとして見え始めた感覚でした。同時に「この子の中で何が起きているんだろう」という問いが、はっきりと形になったようにも感じました。

調べながら、疑問も生まれました。これは個性なのか、それとも特性なのか。正直なところ、その時点ではっきりとは分かりませんでした。でも「知りたい」という気持ちだけは、はっきりしていました。

周りの大人も疲れていた

正直なところ、当時は「なんでこんなに何回も同じことを言わないといけないの?」と感じていました。私も、両親も、何度伝えても変わらないことに疲れ、どう関わればいいのか分からなくなっていたのです。

子ども本人だけでなく、周りの大人もまた困っていた。それが、あの頃の現実だったと思います。どうにかしようとしているのに、うまくいかない。その繰り返しが、子どもだけでなく大人側にも少しずつ負担として積み重なっていたように思います。

脳波検査を受けた日、そして言われたこと

調べていく中で、脳波を測定する検査があることを知りました。脳の働きの傾向を見ることで、発達特性の参考情報として用いられることがあるものでした。半信半疑ではありましたが「理由が分かるなら」そう思い、都内の施設で検査を受けることにしました。

結果として言われたのは「ASDやADHDの傾向が見られるかもしれませんね」という言葉でした。しかも息子だけでなく、娘にも同様の傾向があるとのことでした。

その言葉を聞いたとき、私は「障害」として受け止めたわけではありませんでした。むしろ、なぜうまくいかないのか、なぜ疲れてしまうのか。その理由を知ることができるのではないか、と感じました。「診断」ではなく「理解」のための一歩として、検査を捉えていました。

「障害」としてではなく

その言葉を聞いたとき、私は「障害」として受け止めたわけではありませんでした。むしろ、なぜうまくいかないのか、なぜ疲れてしまうのか。その理由を知ることができるのではないか、と感じました。

もし普通のやり方ではうまくいかない、知らないうちに疲れているのだとしたら、やり方や関わり方を変えることでお互いが過ごしやすくなるのではないか。そう考えるようになりました。「診断」ではなく「理解」のための一歩として、検査を捉えていました。

WISC検査へ

脳波の結果は、あくまで参考の一つでした。もっと具体的に、思考の特徴や得意・不得意を知りたいと思い、知能検査(WISC)を受けることを決めました。

WISC検査の流れ|当日の様子と子どもの反応

まとめ

「この子、ギフテッドじゃない?」という一言が、子どもの見え方を変えるきっかけになりました。困りごとの理由を知りたい、関わり方を変えたい。そうした思いがWISC検査へとつながっていきました。

検査はゴールではなく、理解のスタートでした。その子の中で何が起きているのかを知ることが、関わり方を変える最初の一歩になるのだと思います。

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