子どもの様子を見ていると、
「どうしてこんなに切り替えが難しいのだろう」
「何度言っても、次の行動に移れない」
「反抗しているように見えるけれど、本当にそれだけなのだろうか」
そんなふうに感じることがあります。
実際には、こうした困りごとは
気持ちや性格の問題だけではなく、
情報の受け取り方や切り替え方、見通しの持ち方といった
認知の特徴が関係していることもあります。
この記事では、
「切り替えが苦手」と見える行動の背景を整理しながら、
困りごとの奥にある認知の特性について考えていきます。
この記事でわかること
・「切り替えが苦手」と見える行動の背景
・ASD・ADHDや過集中との関係
・子どもに合った関わり方のヒント
「切り替えが苦手」はわがままなのか
子どもと関わる中で、
「やめると言ってもやめられない」
「次の行動に移れない」
そんな場面に悩むことがあります。
時間になっても動けなかったり、
声をかけると強く反発してしまうこともあります。
一見すると「わがまま」に見えることもありますが、
そこには別の理由がある場合もあります。
こうした困りごとを「性格」や「わがまま」だけで捉えず、認知の特徴から考える方法の一つがWISC検査です。
→WISC検査とは?何がわかるのか・受ける意味をわかりやすく解説
実際に見られた様子
わが家でも、こんな様子がありました。
- 好きなことをしているとやめられない
- 次の予定に気持ちを切り替えられない
- 声をかけると強く反発することがある
そのときは、
「どうしてこんなに切り替えができないのだろう」
と感じることもありました。
なぜ切り替えが難しいのか
切り替えが苦手な背景には、いくつかの要因があります。
例えば、
- 頭の中で次の行動に移る準備に時間がかかる
- 今していることへの集中が強い
- 予測していない変化に対応しにくい
つまり、
気持ちの問題だけではなく、
認知の処理の仕方が影響していることもあり、「やりたくない」のではなく、頭の中で次に移る準備に時間がかかっている場合もあります。
困りごとの背景には、考え方や情報処理の違いが関係していることがあります。
WISCで見られる5つの指標については、こちらで整理しています。
→ WISCの5指標とは?子どもの思考タイプと認知の特徴
ASD・ADHDの特性との関係
こうした特徴は、
ASDやADHDの特性と重なる部分もあると言われています。
ASDでは、
- 予定の変化が苦手
- 見通しがないと不安になりやすい
ADHDでは、
- 注意の切り替えが難しい
- 今の行動を止めにくい
といった傾向が見られることがあります。
ただし、現れ方には個人差があります。
ASDやADHDの特徴については、それぞれこちらの記事で詳しくまとめています。
→ ASDとは?子どもに見られる特徴と関わり方
→ ADHDとは?注意や行動の特徴と日常での見え方
また、ASDとADHDの違いを整理したい方は、こちらの記事をご覧ください。
→ ASDとADHDの違いとは?似て見える行動の理由
「過集中」との関係
切り替えの難しさは、
「過集中」とも関係していることがあります。
例えば、
- 好きなことに深く入り込んでいる
- 周りの声が届きにくくなる
といった状態です。
この場合、
「やめたくない」のではなく、
切り替えるきっかけが入りにくい状態とも考えられます。
関わり方を変えるとどうなるか
切り替えが苦手な場合、
関わり方を少し変えることで動きやすくなることがあります。
例えば、
- 事前に「あと◯分」と予告する
- 次にやることを具体的に伝える
- 区切りをわかりやすくする
といった方法です。
急に止めるのではなく、
「次に移る準備」を作ることがポイントになります。
観察して見えてきたこと
子どもの様子を見ていると、
- やめられないのではなく、切り替えに時間がかかる
- 集中が深いほど動きにくくなる
- 見通しがあると動きやすい
といった特徴が見えてきました。
そこには、
単なる「反抗」ではなく、
認知の特性が関係しているように感じられました。
特性を知るという選択
こうした特性を、
より具体的に知る方法の一つが
知能検査(WISC)です。
WISCでは、
- 注意の切り替え
- 情報処理のスピード
- ワーキングメモリ
といった側面から、
認知の特徴を知ることができます。
わが家でも、特性を整理するためにWISC検査を受けることになりました。
検査を受けることになったきっかけについては、こちらです。
→ WISC検査を受けたきっかけ|「ギフテッドじゃない?」と言われた日
検査当日の流れについては、こちらでまとめています。
→ WISC検査の流れ|当日の様子と子どもの反応
結果から見えてきたことについては、こちらの記事で整理しています。
→ WISC検査の結果|得意・不得意から見えた子どもの認知の特徴
まとめ
切り替えが苦手な行動の中にも、
- 集中の特性
- 情報処理の違い
- 見通しの持ち方
が関係していることがあります。
見方を変えることで、
- 関わり方が変わる
- 行動がスムーズになる
- 子どもの負担が軽くなる
そんな可能性もあります。
その子の特性を知ることは、
理解につながる一歩になるのかもしれません。

