子どもの様子を見ていると、
「落ち着きがない」
「集中できない」
「どうしてできないのだろう」
そんなふうに感じる場面は少なくありません。
一見すると「困った行動」に見えるものも、
見方を変えると、別の意味を持っていることがあります。
この記事では、
子どもの困りごとを「問題」としてではなく、
認知の特性という視点から整理しながら、
関わり方のヒントや、理解を深めるための考え方についてまとめています。
はじめに|このシリーズについて
このシリーズでは、子どもの困りごとを
・行動だけで判断するのではなく
・認知の特性という視点から捉え
・その子に合った関わり方を考える
という流れで整理しています。
「何が問題なのか」ではなく、
「その子の中で何が起きているのか」に目を向けることを大切にしています。
はじめての方は、この記事から読むことで全体像をつかむことができます。
この記事でわかること
・子どもの「集中できない」「忘れ物が多い」といった困りごとの見方
・発達特性や認知特性と行動の関係
・子どもに合った関わり方を考えるヒント
気になる内容から読む
困りごとから考えたい方へ
集中できない子どもの理由
→ 集中できない子どもの理由
忘れ物が多いと感じる場面
→ 忘れ物が多い子どもの特徴
切り替えが苦手に見える行動
→ 切り替えが苦手な子どもの理由
特性の違いを知りたい方へ
ASDの基本的な特徴
→ ASDとは何か
ADHDの基本的な特徴
→ ADHDとは何か
似て見える行動の違い
→ ASDとADHDの違いとは?似て見える行動の理由
WISCから理解したい方へ
WISCとは何か
→ WISC検査とは?何がわかるのか・受ける意味をわかりやすく解説
検査を受けた日の流れ
→ WISC検査の流れ|当日の様子と子どもの反応
結果の見方
→ WISC検査の結果|得意・不得意から見えた子どもの思考の特徴
子どもの困りごとは本当に「問題」なのか
子どもと関わる中で、
「落ち着きがない」
「集中できない」
「どうしてできないのだろう」
そんなふうに感じる場面は少なくありません。
けれど実際には、
「困りごと」に見える行動の中にも、
その子なりの理由があることがあります。
実際にあった困りごと
例えば、わが家ではこんな様子がありました。
・周りの音や人の動きが気になり、集中が続かない
・字を書くことに強い負担を感じている
・一つのことに強く集中する一方で、切り替えが難しい
そのときは、
「どうしてだろう」と感じることが多くありました。
ここで感じた違和感は、後から振り返ると
「集中」や「切り替え」といった特性に関係していた可能性もあります。
→ 集中できない子どもの理由
→ 切り替えが苦手な子どもの理由
見え方を変えると「特性」に変わる
こうした様子は、
「できないこと」ではなく、
認知の特性として捉えることもできます。
例えば、
・周囲に敏感 → 情報を広く拾う力
・集中の偏り → 興味への強い没入
・書くことが苦手 → 別の処理に負荷がかかっている
同じ行動でも、
見方によって意味が変わります。
関わり方を変えるとどうなるか
見方が変わると、関わり方も変わります。
例えば、
・静かな環境を整える
・言葉での説明を増やす
・無理にやらせるのではなく方法を変える
そうすることで、
子ども自身の負担が軽くなることもあります。
得意と不得意はセットで現れる
子どもの様子を見ていると、
得意と不得意が同時に存在している
ように感じることがありました。
一つの強みがある一方で、
別の部分に負担がかかる。
そんなバランスの中で、
日常の行動が現れているようでした。
なぜ違いが生まれるのか
こうした違いは、
・情報の受け取り方
・考え方のパターン
・処理のスピード
といった、認知の特性によって生まれると考えられています。
こうした特性は、ASDやADHDと重なる部分もあると言われていますが、
現れ方は一人ひとり異なります。
→ ASDとは何か
→ ADHDとは何か
→ ASDとADHDの違いとは?似て見える行動の理由
特性を知るための一つの方法がWISC
こうした特性を、より具体的に知る方法の一つが知能検査(WISC)です。
WISCでは、
・視覚的に考える力
・言葉で理解する力
・記憶しながら処理する力
・処理のスピード
といった複数の側面から、認知の特徴を把握することができます。
WISCについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ WISC検査とは?何がわかるのか・受ける意味をわかりやすく解説
また、実際の流れや結果については、こちらでまとめています。
→ WISC検査の流れ|当日の様子と子どもの反応
→ WISC検査の結果|得意・不得意から見えた子どもの思考の特徴
まとめ
子どもの困りごとは、
必ずしも「問題」ではなく、
その子なりの見え方や感じ方から生まれていることもあります。
見方を変えることで、
・関わり方が変わる
・負担が軽くなる
・得意が活かされる
そんな可能性も見えてきます。
このシリーズが、
子どもの特性を理解するヒントになれば幸いです。

