自分の武器を仲間に渡す。ゲームの中では、武器やアイテムを拾うことができます。基本的には自分が使うために集めるものですが、息子はときどき「これ使っていいよ」「その武器の方が合ってると思う」といって、仲間に渡していました。
普段の生活では、自分さえよければ良いじゃん♪というような行動をとることも少なくない息子。それだけに、最初にその場面を見たとき「え?誰?」「どうした?改心したの?」と思わず二度見しました。
この記事では、フォートナイトの中で見えてきた「武器を渡す」という行動について、チーム思考や役割という視点から整理していきます。
この記事でわかること
・武器を渡す行動に見られるチーム思考
・「強さ」より「全体」を優先する判断
・状況に応じた渡し方の違い
・役割分担と武器の関係
・子どもの中にある協力する力

フォートナイトで見えたチーム思考|強さよりも「チーム」を優先する判断
武器は、そのまま自分の強さに直結します。それでも渡すということは、自分より仲間に合っている、チームとして強くなるといった判断をしているのかもしれません。個人ではなく、チーム全体で考えているように感じました。
さらに観察していると、武器を渡す場面はいくつかありました。戦闘中に「これ使って」と渡す場面、自分が離脱する前に装備を託す場面など、状況によって渡し方が変わっていました。
自分が抜けるときに「託す」行動
印象的だったのは、試合の途中で自分が離脱する場面での行動です。習い事や食事など、家庭の都合で途中で抜けるとき、「これ使って!強いから!」と自分の持っている武器やアイテムを仲間に渡してから離脱することがありました。
ただ抜けるのではなく、チームにとって有利な形で次につなげようとしているように見えました。さらにフレンドとプレイしていた場合は、数時間後や別の日に「その後どうだった?」と結果を聞いていることもあります。自分が抜けたあとも、その試合やチームのことを気にしている様子でした。

「チームが勝てたらいい」という発想
自分がその試合で勝てなくても、仲間が勝てる可能性を少しでも上げる。そんな考え方も見えてきました。
「チームが勝ってくれたら嬉しいじゃん!」
その言葉が、とても印象に残っています。
思い返すと、息子が年少の頃、他の子のお母さんから「視野が広いね」と言ってもらったことがありました。当時の私は正直「え?この子が?自分のことしか考えてないことの方が多くない?」と思っていました。子どもだから当然だとは思いつつも、どこか息子の行動は、自分中心に世界が回っていると思っているのでは?と感じることが多かったからです。
でもゲームの中でチームのことを考えながら動く姿を見たとき、あのときの言葉の意味が少しわかった気がしました。この視点が、ほかの場面でももっと見えてきたら嬉しいなと思っています。
武器を「交換する」というやり取り
もう一つ印象的だったのは、武器を交換する場面です。「その武器使える?」「これと交換しない?」といったやり取りがありました。さらに「この武器めっちゃ得意だから、もらえたら助かる」といった形で、自分の得意・不得意を言葉にしながら武器交換のやり取りをしていることもありました。
これが驚きで。普段、何か交渉するときは「自分が欲しいから、以上!」が基本スタイルの息子です。こちらが「相手が納得できるように説明してごらん」と伝えても「とにかく欲しいから!」と返ってくることもしばしば。(そんな理由じゃ、無理に決まってるでしょ!)
それがゲームの中では、自分の得意・不得意を言語化して、相手にとってもメリットのある形で交渉している。「ここではできてるの?」と二度見ならぬ二度聞きしました。
ただ渡すだけではなく、誰がどの武器を使うと強いか、どうすればチームとして機能するかを考えているようでした。

自然に分かれる役割
フォートナイトでは、明確な役割が決まっているわけではありません。それでもプレイしている様子を見ると、前に出る人、サポートする人、状況を見る人といった役割が自然に分かれているようでした。
「この武器はこの人の方が活かせる」という判断が、その中で生まれているのかもしれません。こうしたやり取りは「こうした方がいいよ」と教えたわけではなく、ゲームの中で経験を重ねる中で自然に身についていったものでした。
観察して見えてきたこと
フォートナイトの中で見えた「渡す」「託す」「交換する」という行動は、単なる親切ではありませんでした。状況を読む力、相手を理解する力、全体を考える力。そういったものと関係しているように感じました。
子どもは、まだ自分中心で周りを見ることが難しい存在だと思われることもあります。でも実際には、相手に合わせる、役割を分ける、全体を考えるといった協力の形が、自然に生まれている場面もあるのかもしれません。
→ フォートナイトで育つ子どもの力|判断力・協調性フォートナイトで育つ子どもの力|判断力・協調性・思考力を観察から解説・思考力を観察から解説

まとめ
フォートナイトの中で見えた「武器を渡す」という行動。それは単なる優しさではなく、チーム全体を見て、状況に応じて判断し、役割を考えて動く姿でした。
「自分が強くなる」だけではなく、「チームとしてどう勝つか」を考える。その発想の中に、子どもの持つ協力する力が表れているように感じました。

