幼稚園をやめた娘が戻った日|公園で聞いた小さな決意

子どもの気質

一度離れた幼稚園に、もう一度戻る。

それは親にとっても、娘にとっても、簡単なことではありませんでした。

けれどある日、公園での何気ない時間の中で、娘は自分の言葉で「また幼稚園に行く」と口にしました。

その一言は、小さく見えて、とても大きな決意だったように思います。

この記事では、その日のことを振り返ります。

この記事でわかること

・一度幼稚園を離れた子が「戻る」と決めるまでの流れ  

・子どもが自分の意思で動き出すきっかけ  

・繊細な子どもにとっての環境やタイミングの影響  

・親が無理に決めるのではなく、子どもの言葉を待つ意味  

・再登園を支えた周囲の関わり方  

幼稚園を離れたあと

実はその後、娘は一度幼稚園を離れることになりました。

当時はコロナ禍でもあり、
マスクやアルコール消毒などの感染対策が続いていました。

もともと感覚が敏感な娘にとって、
マスクをつけて過ごす園生活はとても負担が大きかったようでした。

「苦しい」
「暑い」

そんな言葉を聞くことが増えていきました。

さらに娘は、

「顔がわからないのが嫌」

とも言っていました。

マスクをしていると、
相手が笑っているのかどうかが分かりづらく感じるようだったのです。

「笑っているのに笑顔に見えない」

そんなことを言うこともありました。

園はとてもあたたかい場所でしたが、
娘にとっては少し頑張りすぎてしまう環境だったのかもしれません。

悩んだ末、娘は一度幼稚園を退園することになりました。

その頃の園生活や、退園に至った詳しい経緯については、こちらの記事で書いています。  

幼稚園を退園した理由|繊細な娘にとって負担だったコロナ禍の園生活

兄の変化

それからしばらくして、
家庭の中にも少しずつ変化が起きていました。

長く学校へ行けていなかった娘の兄が、
社会科見学をきっかけに少しずつ学校へ通い始めたのです。

兄が学校へ行くようになった頃、
私は娘と二人で公園へ行くことが増えました。

兄が学校へ行っている間の、
二人だけの時間です。

公園で聞いた娘の言葉

ブランコをしたり、
滑り台をしたり。

そんなふうに遊んでいるときでした。

ふと娘が、

「ママ、あのね」

と話しかけてきました。

少し考えるような顔をしてから、
娘はこう言いました。

「私も幼稚園で工作したい」

そして続けて、

「お家より大きいの作りたいから、また幼稚園に行く」

と。

そのときの娘の表情は、
とても輝いていました。

ちょうど梅雨が終わる頃で、
夏の光がまぶしい日でした。

けれど、
その日の公園で一番輝いていたのは、
きっと娘の笑顔だったと思います。

娘が幼稚園へ戻るまで

私はすぐに決めるのではなく、
何度か娘に気持ちを聞きました。

「本当に行きたい?」

そう確認してみても、
娘の気持ちは変わりませんでした。

そこで幼稚園へ連絡をして、
まずは遊びに行くような形で園へ行ってみることになりました。

すると娘は、
久しぶりの園でも自然に過ごしていました。

そしてその翌日くらいには、

「また幼稚園に行く!」

と、あっさり言ったのです。

こうして娘は、
再び同じ幼稚園へ戻ることになりました。

小さなきっかけが道を開く

退園したとき、先生方はこう言ってくださいました。

「もしお力になれることがありましたら、
また声をかけてくださいね」

その言葉どおり、
園は娘をあたたかく迎えてくれました。

振り返ってみると、
子どもが前へ進むきっかけは
大きな出来事とは限らないのかもしれません。

・兄の姿
・公園での何気ない会話
・「やってみたい」という小さな気持ち

そんな小さなきっかけが重なって、
少しずつ道が開いていくこともあるのだと思います。

娘が幼稚園に戻ったあと、どんな支えがあったのかについては、こちらの記事で詳しく書いています。  

幼稚園復帰を支えたもの|ペンギンおにぎりと安心につながる工夫

園では頑張るのに家で感情が強く出ていたことや、退園から復帰までを含めた園生活全体については、こちらの記事で整理しています。

繊細な子の幼稚園生活とは?HSC気質の娘に見えた家と園のギャップ

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