発達障害(ASD・ADHD)の子どもはゲームに向いている?

発達特性と子育て

フォートナイトで見えた強みと依存を防ぐ関わり方

発達障害(ASD・ADHD)のある子どもがゲームに夢中になると、

「依存ではないか」

「やめさせた方がいいのでは」

と不安になる保護者は少なくありません。

我が家の息子もフォートナイトに強く惹かれています。

しかし観察を続けるうちに、そこには単なる“のめり込み”ではなく、特性と結びついた強みが見えてきました。

この記事では、

・発達特性とゲームの相性

・フォートナイトで見えた能力

・依存を防ぐための具体的な関わり方

をまとめます。

発達障害の子どもとゲーム依存は同じではない

まず大切なのは、「夢中」と「依存」は違うということです。

依存の目安は時間の長さではなく、生活への影響です。

例えば、

・睡眠リズムが崩れる

・登校できなくなる

・暴言や暴力が増える

・ゲーム以外に興味を示さない

といった状態が続く場合は注意が必要です。

我が家では基本的に21時前後に就寝し、外遊びや習い事も継続しています。

時々こっそりスマホを持ち込むことはありますが、生活全体が崩れているわけではありません。

現時点では「依存」ではなく「没頭」に近いと判断しています。

フォートナイトで見えた視空間認知の強み

息子は認知特性検査で、

視空間認知は120、流動推理は116という結果でした。

視空間認知は非常に高い水準で、立体把握や空間構造の理解に強みがあります。

フォートナイトでは、

・敵の位置予測

・安全地帯の動きの把握

・遮蔽物の活用

・チームの動線調整

といった判断が求められます。

息子のプレイを見ていると、暗記ではなく空間理解で動いていることがわかります。

ゲームは単なる娯楽ではなく、特性が発揮される実践の場になっていました。

なぜ発達特性の子はゲームに集中しやすいのか

ASDやADHD傾向のある子どもは、

・興味の対象に強く集中する

・即時報酬に反応しやすい

・過集中状態に入りやすい

という特徴があります。

フォートナイトのようなゲームは、

・明確な目標

・即時フィードバック

・レベルアップ

・協力や役割分担

が揃っています。

特性とゲームの構造が噛み合うため、深く集中しやすいのです。

依存を防ぐために我が家がしていること

ゲームを完全に禁止するのではなく、設計することを意識しています。

まず、終了は予告制にしています。

30分前、5分前、1分前と段階的に伝えます。

突然切ることはしません。

また、味方に武器を渡している最中などチーム責任がある場面では、2〜3分待つこともあります。

途中で投げないことも学びの一つだからです。

特性に合わせたスケジュール設計:やるべきことを「やり遂げる」ための仕組み作り

理想を言えば、宿題や家庭学習をすべて終えてからゲーム、という流れが一番です。

しかし、特性を持つ子にとって、学校という集団生活で一日中頑張った後に、帰宅してすぐまた学習に向き合うのは、現実的にハードルが高い場合も少なくありません。

そこで我が家では、順番に固執するのをやめました。

その代わり、

「順番はどうあれ、自分でやると決めたことは必ずやり遂げる」

という、実行責任を重視したルールを設計しています。

「やるべきこと(宿題)」

を無理やり先に押し付けるのをやめ、順番を争点にしないことで親子間の不要な衝突が激減しました。

結果として、大好きなゲームで脳がリフレッシュされた後に、本人が納得感を持って宿題に取り組めるようになっています。

ゲームを禁止するより設計する

ゲームは悪ではありません。

しかし、無設計は危険です。

大切なのは、

・時間の共有

・終了予告

・切替導線

・現実での成功体験

をバランスよく作ることです。

発達特性のある子どもだからこそ、否定ではなく観察を。

禁止ではなく設計を。

フォートナイトは、息子にとって逃避ではなく、強みが発揮される空間でもありました。

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